Node.jsテクニック

「Node.js」のモジュール

この章では、Node.jsで利用できるモジュールの使い方について見ていきましょう!

主に、requireによるモジュールの使い方について学んでいきます。

requireによるモジュールの管理について

npmを利用して導入されたモジュール(パッケージ)は、どのようにしてNode.jsで使うのかを見ていきましょう!

基本的にはプログラムの最初に「require()」を記述することで、Node.jsで扱えるようになります。

例えば、「express」というモジュールを導入してみましょう!

$ npm install express

次に、require()を使って導入したモジュールをNode.jsから扱えるようにします。

var express = require('express');

これで変数「express」を利用してモジュールを扱えるようになるわけです。

require()の仕組みやモジュールの作り方などについて、次の記事で体系的に学べるように解説しているのでぜひ合わせて参考にしてみてください!

「Node.js」のデータベース

この章では、Node.jsで扱えるデータベースについて見ていきましょう!

主に、MySQL / MongoDB / PostgreSQLのデータベースについて学んでいきます。

MySQLによるデータ管理

まずは、最も一般的なMySQLデータベースの使い方から見ていきましょう!

Node.jsからMySQLを扱えるようにするには、「mysql」というモジュールを利用するのが簡単です。

$ npm install mysql

導入したら、require()でNode.jsから扱えるようにします。

var mysql = require('mysql');

これで、準備は完了です。

例えば、新規にデータベースを作成するには「query()」メソッドを次のように記述します。

client.query(‘CREATE DATABASE sample‘);
client.useDatabase(‘sample‘);

この例では、query()の引数にSQL文で「sample」というデータベースを作成しています。

Node.jsからMySQLデータベースを利用したCRUD操作については、次の記事で解説しているので参考にしてみてください!


MongoDBによるデータ管理

次に、MongoDBを使ったデータベースの使い方について見ていきます。

まずはnpmから「mongodb」というモジュールを導入しましょう。

$ npm install mongodb

そして、Node.jsから扱えるようにするためにrequire()を次のように記述します。

var MongoClient = require('mongodb').MongoClient;

これでNode.jsからMongoDBのデータベースを制御できるようになります。

現在のMongoDBはクラウドサービスが充実しており、「MongoDB Atlas」というクラウド上で任意のデータベースを構築できるようになっています。

無料プランも用意されており、ブラウザ上で自由にデータベースを作成できるようになっています。

このMongoDB Atlasの導入方法からNode.jsでCRUD操作を行うための手法については、次の記事で体系的に解説しているので参考にしてみてください。


PostgreSQLによるデータ管理

今度は、PostgreSQLによるデータベースを扱う方法について見ていきましょう!

まずはnpmから「pg」モジュールを導入しておきます。

$ npm install pg

次に、require()を記述してNode.jsから扱えるようにしておきましょう。

var { Client } = require('pg');

あとは、PostgreSQLのデータベース情報をオブジェクト形式でClient()の引数へ初期設定として記述すれば導入は完了です。

var client = new Client({
    user: 'myuser',
    host: 'database.server.com',
    database: 'mydata',
    password: 'abc123',
    port: 5432
})

client.connect()

「connect()」メソッドを利用することで、Node.jsからPostgreSQLへ接続することができます。

PostgreSQLのデータベースを使ったクエリ操作については、次の記事で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてください!

「node.js」のフレームワーク

この章では、Node.jsで利用するフレームワークについて見ていきましょう!

主に、よく使われる定番として「Express」について学んでいきます。

Expressによるサーバー構築について

Expressは、Node.jsによるサーバー環境の構築やWebアプリを開発するうえで便利な機能が多数搭載されたシンプルなフレームワークです。

導入方法は簡単でnpmから「express」をインストールするだけです。

$ npm -g install express

$ express testapp

インストールしたあとに、「express」コマンドを利用して新規アプリをすぐに作成できます。

次に、require()でNode.jsから扱えるようにしておきます。

var express = require(‘express’); var app = express();

あとは、次の数行を記述するだけでサーバー環境を構築することができます。

var listener = app.listen(3000, function() {

    console.log(listener.address().port);

});

「listen」メソッドを利用するだけですぐにサーバーが起動できるのは便利ですね。

また、GET通信を行う方法も「get()」メソッドを利用して次のように記述します。

app.get('/', function (req, res) {

    res.send('ページが表示されました!');

});

第1引数にパスを設定し、第2引数に実行したい処理の関数を設定するだけです。

このように、効率の良い記述で複雑なWebアプリを構築できる機能が多数用意されているのが大きな特徴と言えます。

Expressの基本的な使い方やGET・POST通信のプログラミング方法などについては、次の記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてください!