AWS EC2入門(Apache)

EC2でApacheを使う

EC2でWebサービスを公開するにはApacheなどのWebサーバーをインストールしてインターネットからアクセスできるように設定する必要があります。
ここでは、Apacheのインストールとセキュリティグループの設定を行ってブラウザからEC2にアクセスする流れを説明します。

必要な主なコンポーネント

  • セキュリティグループ
    セキュリティグループはIPアドレスとポート番号によるファイアーウォールです。セキュリティグループは付与する対象(今回はEC2)に入ってくる接続と、対象から出ていく接続にそれぞれ設定が必要となります。入ってくる接続をインバウンドルール、出ていく接続をアウトバウンドルールと言います。
  • インバウンドルールのイメージ
    この記事では、ブラウザからApacheを起動するために80ポートのアクセスを許可するためのインバウンドルールを設定します。
    image title
  • アウトバウンドルールのイメージ
    image title

Apacheをインストールしてブラウザ表示する

  1. Apacheをインストールする
    yumコマンドでApacheをインストールします。
sudo yum install httpd -y

install apache

    2.Apacheを起動する
    systemctlコマンドでApacheを起動します。

    sudo systemctl start httpd

    start apache

    3.EC2上から接続確認する
      EC2サーバー自身でApacheに接続できるかテストします。
      テストはcurlコマンドで行います。コンテンツを全部みたくないのでheadを通しします。

    curl http://localhost | head

    以下のようにhtmlソースが表示されれば正常に起動しています。
    test apache form local

    4.ブラウザ接続するためのURLを調べる
    EC2ダッシュボードでインスタンスを選択すると詳細欄が表示されるので、この中からパブリックIPv4 DNSの部分のURLをブラウザで表示します。「オープンアドレス」の部分のリンクをクリックすることで別タブで表示されます。

    get ec2 url

    5.ブラウザで表示してみる
    現時点の設定ではインターネットからのアクセスを許可していないのでエラー画面が表示されます。

    occur error

    6.セキュリティグループの設定を表示する
    インターネットからの接続を許可するためにセキュリティグループの設定を変更します。
    インスタンス詳細のタブから「セキュリティ」を選択し、セキュリティグループのリンクを押します。下図のスクリーンショットでは「sg-04a06dc0bdc77cfd6 (launch-wizard-1)」の部分です。

    show security group

    7.インバウンドルールの編集を始める
    セキュリティグループ画面に遷移するので「インバウンドのルールを編集」ボタンを押します。

    8.インバウンドルールの追加を始める
    画面がインバウンドルール編集状態になるので「ルールを追加」ボタンを押します。

    9.追加するインバウンドルールを設定する
    以下の設定を行って「ルールを保存」ボタンを押します。
    ・タイプ: HTTP
    ・ソース: Anyware-IPv4

    10.追加したインバウンドルールを確認する
    セキュリティグループのインバウンドの設定が変わったことを確認します。

    11.ブラウザで表示する
    ブラウザでEC2のURLを再度表示するとApacheの初期画面が表示できます。